同僚の業績に一喜一憂しない「自己肯定感の保ち方」 | 一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会

同僚の業績に一喜一憂しない「自己肯定感の保ち方」

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あなたは会社の同僚の業績が気になりますか?

社会人になって、仕事をする中で、人との比較で自己評価が上がったり下がったりするのはどうしてでしょうか?

これは学校生活で、勉強や運動、芸術など、絶えずクラスの中で比較に基づく評価を受けるので、それから社会的比較による自己評価のメカニズムが個人の中に定着するようになると、心理学博士の榎本博明氏は述べています。

ある実験では、就学前の7才未満の子どもたちは、他の子どもたちの何ができる、できないという成績や成果にあまり関心がなく、「私は自転車に乗れる」のように単に自分のことを記述する傾向があり、他の人がどうであるかという他人との比較ではなく自分が課題や何かが出来たかという絶対的基準で自己評価をするという結果が出ています。

しかし、小学生以上になると、他者との比較(社会的比較)による自己評価をするようになります。

比較は自分との違いを認識することから始まります。その違いを認識するだけでは、何も精神的苦痛は生まれません。

しかし、比較をすることで、自己評価が脅威にさらされ、劣等感を持ったり、逆に優越意識を持ったり自己評価がそこで高くなった場合、その感覚は「自己肯定感」が低いことで起こります。

比較することは悪いことではないのですが、自己肯定感が低いと自分の中に自己価値を感じられていないので、優劣に過敏になり外側にある基準によって自己評価が常に揺らいでしまいます。

同僚の業績が上がったというのを聞いて、ひどく落ち込んでしまい、ひどく自信をなくしてしまうのか、又悔しいと思いながらも、同僚が成果を上げられたのだから、自分にだってできるはず、と奮起するのか、ここでも自己肯定感が左右しています。

では、同僚の業績に一喜一憂しないで「自己肯定感」を保つにはどうしたらいいでしょうか?

そのためにできることは、まず現状(事実)を受け止めることです。

同僚が業績を上げたこと、そして、自分の現状が満足のいくものでなくても、ジャッジせずに、自分の今の状況をありのまま受け止めます。

そこで自分の気持ちを感じてみます。

すると…
「自分はもっと成果を出したいと思っている」
「彼に抜かれて悔しい」
「彼の方が評価が上がっている」
「自分は挽回しなければ、このままでは危うい」

他にも出てくるかもしれません。

出てくる感情をそのまま受け止めて受容します。

するとここで、同僚が業績を上げたので、自己価値が脅かされたと感じて憂うつな気分になったことに気付きます。

その自分を受け止めてあげましょう。

その後に気持ちを切り替える問いかけが有効です。

「この状況で自分は本当はどうしたいのか?」

ここで同僚と自分を切り離しましょう。

本来、自己評価に他人を絡める必要はないのです。

私たちは、自己肯定感が低い状態にあると、人との比較で自己価値を決めようとしてしまい、そこで一喜一憂してしまいます。

比較するのは、過去の自分。

1カ月前の自分と比べで、今の自分はどうか?

何かができるようになった、どんなに小さなことでも過去の自分よりも成長できているポイントを探して自分の自信につなげましょう。

「人は人、自分は自分」

次に、比べるとしたら「こうありたい自分」「理想とする自分(理想自己)」

その自分から今の自分を見てあげましょう。そこを基準にすると、人がどうであろうと、あまり気にする必要がなくなります。

自分の理想とする姿はあなただけのもの。目指すところが違えば、他者と比較しても意味がありません。

「こうありたい自分(理想自己)」と「今の自分」に大きなギャップがあったとしても、そこに階段をつけて、今の自分まで下ろしたら、その階段を一歩一歩上がるために「今何ができるか?」を考えて、あなたがやれることをやっていきましょう。

すると、同僚がどんなに業績を上げても一喜一憂することなく、自己肯定感を保ち、淡々と自分のやるべきことに集中できるのではないでしょうか?

日本セルフエスティーム普及協会では「自己肯定力」を高めるスキルを専門的にお伝えしています。

(文責:代表理事 工藤紀子)

ベーシック一日講座〔6時間〕

 

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